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『きっと初音ミクを超える理想的なアイドルが出てくるけど本当にそれでいいの?』――メイド喫茶元オーナー・ヒロN式『脱・非モテ講座』第64回

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―「メイド喫茶元オーナー・ヒロN『脱・非モテ講座』」は、メイド喫茶元オーナー・ヒロN氏が、メイド服を脱いだ素顔の女の子と接して得たノウハウを非モテタイムズで教えるコラムです。―

さて、今回は、前回の記事『失敗しないデートプランの立て方、4つの方法+必殺技1つ』のラストに紹介した質問への答えです。

「僕は、はっきり言って、女の子は大好きですよ。でも、それは二次元の女の子の話であって、三次元の女の子ではありません。三次元に較べて、二次元の女の子は、断然可愛いし、性格もいい子が多いです。だから、三次元の話は、あまり興味がないです。」

そりゃ、そうでしょうよ。

2次元、つまり、アニメやコミックスなどに出てくる女の子は、可愛くて、主人公と仲よくなってくれるように作られているんだから、現実の3次元の女の子に較べて、都合がいいに決まっています。

つまり、2次元は、「男子の理想郷」なんですよ。厳しい現実を直視するより、居心地がよく作られた「理想郷」の中に居る方が、居心地がいいに決まってますよ。

■SF映画「マトリックス」の世界

なんだか、ここまで言ったら、SF映画「マトリックス」を思い出してしまった。コンピューターが作り上げたマトリックスというバーチャル世界の中に意識を絡め取られて、まるで、さなぎのような姿で生きる人間。覚醒した少数の人間たちは、本来のリアルな世界をコンピューターから取り戻すために、レジスタンスを始めるが、中には、「こんな厳しい現実はイヤだ! オレはマトリックスに戻りたいんだ!」という人間も出てくる。

マトリックスほど、完全なバーチャル世界ではないけれど、どうも、この「生身の女の子なんてヤダ! 僕は、2次元の女の子が好き!」というセリフに被ってくるような気もしてしまう。しかし、「そんなものは現実ではないんだから、目を覚ませよ!」と単純に言いきってしまうのも、乱暴な気がします。

哲学の世界などでは、これは認識論の話。つまり、これをものすごく単純に言えば、世界は自分の脳が認識しているから存在しているのだ。という仮説。

いや、世界は自分の脳の認識に関係なく存在しているのだ。というのが、普通の考えだと思うのですが、じゃあ、それなら、それを証明できるのか?

つまり、人間は、目で見たもの、耳で聞いたもの、味わったもの、触ったもの、匂いを嗅いだもの、それら全てが、脳で受け止められて、世界を認識するわけだから、脳が認識すれば「存在している」。逆に認識しなければ「存在していない」と言っていいのではないか?ということになる。

つまり、「バーチャル」だろうが、「リアル」だろうが、脳がそれを認識すればいいんだ、脳が、それで幸せを感じるならば、それが幸福なんだ。というような理屈にも発展していく。今のバーチャルは、まだ、視覚が主で、聴覚の要素がややあるくらい。つまり、テレビの延長みたいなものなので、まだまだ、不完全なものですが、どんどんすごい勢いで、「マトリックス」みたいな精巧なバーチャル世界に近づいている。

そのうち、本当に、「マトリックス」みたいに、リアルなのかバーチャルなのか、脳では区別が認識できない世界ができるかもしれない。

いや、もう現に、すでに、「リアル」より「バーチャル」がいい。と言うヒトが出て来てるじゃありませんか。

■「バーチャルがいい」という人の意見

「生身の女の子は全然何を考えているのかわからない」

「ふられるかもしれないからイヤ!」

「理想の女の子は2次元にしかいない!」

男子だけじゃない、女の子の方にもそんなことを言う子が増えている。

「現実の男子は、汚くて、乱暴で、気持ち悪い。だから、コミックスやアニメの男子の方が好き!」みたいな。

これは、一種、バーチャルの世界を足を踏み入れてしまった僕たち現代人の特典とも言えるでしょう。その兆しは、もう、僕が子供の頃から始まっていたと思います。

例えば、テレビというものができて本当は、一生出会えなかったような美人(アイドルや女優さん)をいつでも見ることができるようになった。隣のミヨちゃんよりも、明らかに可愛い子がこの世にいることを知ってしまった。

一方、リアルの方は、どんどん辛く、厳しく、つまらなくなっていく。それでも、まだ、バーチャルが幼稚なテレビのうちは、そんな可愛いアイドルは、遠くから見るだけの存在だということはわかっていたから、本当の彼女にするのは、自分の身の回りにいる普通の女の子でした。

それがどんどんリアルに近づき、充実してくる。何か不確実性の塊で、利害のぶつかりあいばかりで、傷つくことばかりのリアル世界に較べて、バーチャルは、一種、人間の作り上げた「理想郷」だから、例え、多少の試練があっても、それは、結局切り抜けられるし、失敗は基本リカバリーできる。

つまり、誰かが、受け取り手が満足してもらえるように予め用意してある世界なのです。それは、簡単に空を自由に飛ぶこともできる世界だし、頭に来る奴を殴り倒すこともできる世界です。自分好みの理想の女の子に、「好き!」と迫られて、恋愛がうまく行ってしまう世界なのです。

これでいいのかな? 僕は、それじゃイケナイとは言うつもりはありませんよ。僕が、そんなことを言っても、バーチャルの世界は、どんどん進むし、それにつれて、やはり、バーチャルの世界で遊んでた方が絶対にいいや!というヒトは増えていくと思うから。

きっと、そのうち初音ミクを超えるもっとリアルな感じのアイドルが出てきてヒトビトを魅了することでしょう。でも、本当にそれでいいの? 本当に本当に本当に、心の底からそれでいいと思ってるの? と結論を出す前に、自分で自分の心に聞いてもらいたい。AVやエッチアニメを見て、○ナニーをした後にでもね。君の本心は、本当にそういうものなのかな? 余計なお世話かな? それは。

今回は、ちょっと脱・非モテとは、ちょっと外れてしまいましたかな? いや、これが、一番の土台。OSみたいなもんだと思う。さて、次回は、また、次元を変えて、こんなお話はどうですか?

「この前、ちょっと仲良くなった女の子と一緒にデートに行けました。一緒に映画を観ましたが、終わると、彼女は、すぐに帰ると言い出しました。具合でも悪いの?と聞いても、帰るの一点張り。で、いくら送っていくと言っても、最後は、「ほっといてよ!」と怒鳴って、振り切るように、一人で帰ってしまいました。何があったのでしょうか?それから、僕は、今後どうしたらいいのでしょうか?」

これについて、分析、解説いたしましょう。

(ヒロN)

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ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)

・ヒロN氏のブログ 「ヒロN式!

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