―「メイド喫茶元オーナー・ヒロN『脱・非モテ講座』」は、メイド喫茶元オーナー・ヒロN氏が、メイド服を脱いだ素顔の女の子と接して得たノウハウを非モテタイムズで教えるコラムです。―
さて、今回は、前回の記事『中年非モテの再生はあるのか?』のラストに紹介した質問にこたえましょう。
「リア充は、女の子とチャラチャラして、次から次へと女の子をとっかえひっかえ。本当に頭に来ます。リア充くたばれ! リア充についていく女どもも皆くたばれ! おれみたいなまじめな男がもてない世の中は本当におかしい! おれは、こんな脱・非モテ講座は、つぶれればいいと思ってる」
非モテタイムズの公式オフ会の締めも「リア充くたばれ!」。ま、景気づけにはいいけどね。でも、いくら、非モテが「リア充くたばれ!」なんて叫んだところで、事態は何も変わらん、と思う。
果たして本当に、リア充は非モテの天敵なのか?
で、今日のお題の類の非モテの心の叫びが、僕のところにも結構寄せられるのだけれど、どうも、皆、リア充というものを勘違いしている気がする。まず、リア充とは何か?
簡単に言えば、「結構イケメンで」「女の子にもてて」「女の子といつもチャラチャラしてて」「女の子をとっかえひっかえして」る人種ということなんだけど、まあ、2つめまではいいや。生まれつきイケメン、あるいは、努力して、かっこよくなって、女の子に人気がある奴は中にはいる。これは、女の子の方にも言えることで、「美人で」「ナイスバディな」子はもてるし、そうじゃない子は、もてない。だから、おあいこだ。
で、「女の子といつもチャラチャラしていて」というくだりだけど、これは、2つの面がある。
■「リア充がチャラチャラ」の2つの理由
ひとつは、自分に彼女なんかできればわかるのだけれど、男は、やっぱり彼女ができると高まるから、自然、調子に乗ってチャラチャラしてしまうところがある。これはしょうがない。君だって、彼女ができればそうなるさ。
これは、女の子の方もそう。男子会の中に女子が入れば、皆元気になって盛り上がるし、女子会の中に男子が入れば、女子も盛り上がる。女子だって、男子から「好き」とか「可愛い」とか言われれば、調子に乗って、チャラチャラしてしまうよ。これが自然なことです。
でも、もうひとつの面もある。はたから見ると楽しそうに「チャラチャラしている」ように見えるリア充ライフかもしれないけど、本人は、あまり楽しくなかったりもする場合もある。
つまり、女の子と仲良くなるために必死ってこともあるのですよ。むしろ、いつもいつも「お気楽にチャラチャラしてる訳」ではないと思うな。リア充はリア充なりに、苦労しているのですよ。それは、ちょっとわかってあげてほしいなあ。
■女の子をとっかえひっかえしてるやつはほとんどいない
で、4番目の「女の子をとっかえひっかえして」これは、完全に誤解しているケースが多いと思うなあ。僕も、いろいろなイケメンとか、もてる奴の知り合いがいるけど、そんなに「女の子をとっかえひっかえしている奴」なんて、ほとんどいないよ。
もちろん、中にはいるけどね、それは、一種の特殊な才能というか、イチローとか松坂とかが野球がうまくていいな、というレベルの話である。そんな特殊な才能の持ち主を意識してもしょうがないでしょ? イチローとか松坂みたいに野球ができないからって、野球はつまらん、というわけではないでしょ。
つまり、草野球でも、恋愛でも、自分のレベルに合った練習法、戦法で、それなりにプレイして楽しめばいいんだから。前にも、言ったけれど、僕は、このお題のヒトが言うようなリア充なんて、この世には、ほとんどいないと思いますよ。
■非モテ、リア充という人種わけには意味がない
はたから見てて、そういうふうに見えるだけ。皆、女の子と仲良くなるために頑張っているだけ。それがうまくはまれば彼女ができるし、はまらなければふられる。それだけのこと。これは、非モテもリア充も関係ない。いや、非モテ、リア充っていう人種分け自体、なんか意味ないじゃん、と思います。
リア充なんて、非モテの方が、勝手に言っているだけで、リア充と言われているヒトは、そんな意識はしとらんよ。そんな意識をしてるヒマがあったら、女の子とお茶でも飲んでたほうがいい。結果いかんに関わらず、女の子にもてるために、自分で一生懸命考えて行動する、例えふられてもめげずに頑張る。それって、素直でいいことじゃないか、と思うな。
だから、ネタで「リア充くたばれ!」なんて言ってるのもいいけど、本当は、リア充的な友達を作って、そいつから、いろいろテクニックを盗むくらいの悪巧みを考える非モテになろうよ。と提案したいな。皆、まじめ過ぎるような気がする。この長老から言わせると。
では、次回。
「私は非モテ女子です。ヒロNさんは、今まで、非モテ男子向けに、いろいろとお書きになっていますが、女子の方だって、いろいろ悩みやいやなことがいっぱいです。たとえば、『女の子は歳が若い方がいい』とか『顔が一番』とか『可愛い子なら許す』とか、男子はそんな人間ばかりです。そういう男子の言動が、いつも私を傷つけています。ヒロNさんは、どうお考えですか?」
次回、お答えしましょう。
(ヒロN)
※ヒロNさんに相談したいお悩みがございましたら、下のコメント欄からどしどしおよせください!(非公開にしたい人はそのように付け加えてくださいね)
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ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)・ヒロN氏のブログ 「ヒロN式!」
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